人の心の動かし方~リーダーとしての覚悟と実践~

事業承継を行うにあたり、従業員を導くリーダー像が分からず、不安に思うことがあります。
理想のリーダーとは短期的な利益追求にとどまらず、長期的な視野で未来につながるビジョンを従業員と共有し、理屈だけでは動かない従業員を目標に向かって動かすために、覚悟をもって実践していくことが必要ではないでしょうか。

そこで後継社長としてさらには次の継承者へバトンを渡された株式会社吉村の橋本久美子様をお迎えし、20年の経営で45億から60億へと成長させた秘訣をお話しいただきます。その実績の裏には、理念をどう実践に落とし込み人を動かしてきたのかという苦労とその中でも笑顔を絶やさず前向きに挑戦されてきた姿があります。

また御子息への事業承継を11月になされており、継いだ側と継がせる側の両方の視点を持って承継に向けた準備や承継後のギャップなども一緒に学びたいと思います。
本例会を通じて、リーダーとしての覚悟と実践のヒントを学んでいきたいと思います。

令和7年度12月例会レポート

例会報告

人の心の動かし方 ~リーダーの覚悟と実践~

12月例会では、講師に株式会社吉村の橋本会長をお迎えして、「人の心の動かし方」を切り口に、リーダーとしての覚悟と実践について深く考える時間となりました。

講演では、
長所と短所は表裏一体であり、短所を矯正するのではなく長所を活かし合うことで組織は強くなること、
また、中小企業だからこそ一点突破で深く掘り下げることで存在価値を高められるという考え方が示されました。

さらに、社会性・科学性・人間性を「掛け算」で捉える視点や、
スイミーのように役割と方向性が揃うことで組織は大きな力を発揮するという話、
理念は掲げるだけでなく、判断基準として“使い続けるもの”であるという実践的な内容が語られました。

懇親会でも講演の話題が尽きることはなく、
「自社に置き換えて考えさせられた」「明日から行動に移したい」といった声が多く聞かれ、
学びを行動へとつなげるきっかけとなる例会となりました。

参加者一人ひとりが、自身の立場や役割を見つめ直し、
これからの経営や組織づくりについて考える、非常に密度の濃い例会でした。